活動報告

寿楽園【出張落語会】

■日時:2016/6/20(月)1部:13:30~/ 2部:15:00~

■会場:寿楽園 (神奈川県川崎市)

■参加者:入居者・スタッフなど 約90名

■演者:
・飯喰亭 鯖寿司
「だくだく」
貧乏の八五郎、家財道具が一つもないので画工の先生を呼んできて家財道具を紙に書いてもらった。その夜、八五郎の家に泥棒が入って…

・頭下位亭  黒塔
「看板のピン」
若い連中がサイコロで博打をしていたが、いまいち盛り上がらない。親分に「博打の親」になって欲しいと頼み、一本勝負が始まるが…。

・幼稚家  恋路
「反対俥」*1部
男が人力車に乗った。とにかくスピードは速いが、運転は生きた心地がしないほど下手おまけに運転手がそそっかしく、一向に目的地に辿り着かず…。

「時うどん」*2部
冬の寒空の下、夜鳴きうどんの売り声がどこからか聴こえてくる…。ある男が何かにつけてうどん屋を褒めまくり、1文勘定をごまかした。それを見ていたもう1人の客が「よし、マネしてやろう」と…。 

■当日の様子
今回の落語会は全員が4年生という学生落語のベテラン揃い!

1番手の鯖寿司くんは筆代わりの扇子を持ち、壁の紙に床の間や桐の箪笥、厚く切った羊羹までさらさらと描いていきます。その後入った泥棒は本物そっくりなその絵から盗もうと躍起になりますが、スカッスカッと空を切ってなかなか盗めません。お宝が絵だと気がつくと泥棒は盗んだ『つもり』になって孤独なパントマイムを始めます。一部始終を見ているお客さんは、ものがある『つもり』盗んだ『つもり』のオンパレードに声をあげて笑っていました。

続いての演目「看板のピン」はサイコロ博打のお話です。親分の言動を真似て胴元になり、一儲けを企む男と、賭けに乗った周りとの掛け合いはボケとツッコミが何度も繰り返されます。人物によって上下(かみしも)を上手に切る(右を向いたり左を向いたりして台詞を言う)黒塔くんにつられて、お客さんも自然と右見て左見て、と思わず首を振ってしまうほどでした。

最後の恋路君は1部で「反対俥」、2部は「時うどん」と演目を変更し、両部ともに見に来てくれたお客さんに大変喜ばれていました。特に「時うどん」では、だしを飲む、うどんをすする音に「美味しそうね」「食べたくなっちゃった」という声が上がるほど。恋路君の美味しそうにうどんを食べるしぐさにお客さんは魅了されているようでした。

両部とも落語が終わった後、学生落語家の近くまで来て下さり、「みんなお上手ね、とっても楽しかった」と直接お声をかけてくださる方が多くいらっしゃいました。

昨年に引き続き、2回目の開催も皆さんに楽しんでいただけた落語会となりました。

TO TOP