■日時:2016/3/23(水)15:00~
■会場:キッズ・プラザ武蔵台 (東京都中野区)
■参加者:小学校1年生~3年生 約60名
■演者:
・平家 まつえい
「平林」
商家の奉公人の小僧は、医師の平林邸にたずね、手紙を届けて返事をもらってくるよう使いを頼まれる。行き先を忘れないように「平林、平林」と繰り返しながら歩くが…。
・締家 瓜生
「孝行糖」
親孝行な若者が奉行所から表彰を受け、ご褒美に五貫文をもらった。
長屋の住民はお金を元手に商売を始めたらと提案し、若者はアメ売りを始めます…。
・味覚亭 四葉
「まんじゅうこわい」
お互いの怖いものは何か話していたところ、ある若者は饅頭が怖いという。
そんな馬鹿な、と饅頭をたくさん与えたところ、若者は本当に饅頭を怖がって…。
・幼稚家 恋路
「時うどん」
屋台のうどん屋であるお客が勘定をごまかすところを目の前で見た男。
よし、自分もマネしてみようと、翌日早めにうどん屋を呼び止めてしまい…。
■当日の様子
2度目の開催となる会場で、武蔵台小学校の子ども達が大歓迎してくれました。昨年も聴いたという子も半数近くおり、開演前はまだかまだかと、学生落語家の登場を待ちわびている様子でした。
1番手平家まつえいさんが披露したのは、「平林」という読み書きが苦手な主人公の噺。お使いの道中、色々な人に「平林」の読み方を聞くが、「タイラバヤシ」「ヒラリン」などトンチンカンな読み方を教えられ、困り果ててしまう。替え歌を交えながらの落語に子ども達は大爆笑でした。2番手締家瓜生君が披露した「孝行糖」は飴売りの行商の噺で、江戸っ子の威勢の良い売り声に、子ども達は圧倒されていましたた。3番手味覚亭四葉さんの「まんじゅうこわい」では、怖い怖いと言いながらもまんじゅうを美味しそうに頬張る、台詞と仕草のちぐはぐな演技に、会場から「可笑しい!」と、指摘の嵐。トリを飾るのは幼稚家恋路君の「時うどん」。出汁の香りや風味を堪能し、うどんをすする仕草をオーバーに表現し、子ども達の盛り上がりは最高潮。落語の世界をイメージできたようで、会場から「本当に食べているみたい!」「美味しそう!」などの声もあがるほどでした。