活動報告

我孫子市北地区社会福祉協議会【出張落語会】

■日時:2019/3/3(日)13:00~13:30

■会場:あびこ市民プラザ(千葉県我孫子市)

■対象:地域の高齢者 約50名

■演者:
・毬三亭 留舞丹
演目1:「権助魚」
 ある商家のおかみさん。旦那がよそに若い女でも作ったのでは?と考え、飯炊きの権助に一円の小遣いを与える代わりに「相手の女がどこの誰だか教えておくれ」と頼み事をする。ほどなくして、用事で出かけるという旦那に対し、おかみさんは無理やり権助を供に付け送り出す。
 一方、勘の良い旦那は権助に二円の小遣いとアリバイを授け、ことをやり過ごそうとする。「アリバイの証拠として魚屋で網取り魚を買いおかみさんに見せろ」と旦那の命をうけた権助はその足で魚屋へ行くが…。

演目2:「壺算」
 家の水壺が割れたので、新しい水壺を買う為に知恵が回る兄貴分について来て貰う事に。「交渉はすべて俺がやるからお前は一切喋るな」と兄貴分に言われるがまま、天秤棒を担いで壺屋へ。本当は二荷の水壺が欲しいのだが、三円五十銭の一荷の水壺を三円に値切って購入する兄貴分。そのまま品物を担いで店外へ出るも、すぐに引き返し「実は欲しかったのは二荷の水壺だった」と兄貴分は店主に言う。
 「一荷の二倍なので代金は七円だ」と言う店主に対して「さっき購入した水壺の倍量だから」と六円に値切る兄貴分。さらに、購入したばかりの一荷の水壺を三円で引き取らせ、差額の三円を払ってお店を出ようとするが、店主はどうも合点がいかず…。

【当日の様子】
我孫子市の花である「つつじ」を濡らす小雨に春の兆しを感じる中、我孫子北地区社会福祉協議会が主催する「第22回健康と福祉のつどい」の演目として出張落語会を開催しました。

当日は、毬三亭留舞丹さんが二席お届けしました。

最初の一席では「権助魚」を披露。おかみさん・権助・旦那、それぞれの心情を見事に演じ分け来場者を引き込みます。近海では獲れないニシンやタラに加え、藁で連なったメザシ、さらにはカマボコまでも釣果とばかりにおかみさんに見せる権助の仕草に来場者は大笑い。会場のボルテージも上がりました。

一旦高座を降り、一呼吸おいて出囃子と共に再登場した留舞丹さん。元気と笑顔はそのままに二席目の「壺算」へ。知恵の回る兄貴分が言葉巧みに壺屋の店主を欺く模様を熱演。来場者の中には、兄貴分と店主のやりとりに違和感を抱きながらもその理由が分らない方々も散見されましたが、最後まで見事に演じきった留舞丹さんに盛大な拍手が送られました。

今回、主催者である我孫子北地区社会福祉協議会様から「振り込め詐欺」などを防止する観点から「お金に纏わる噺をして欲しい」というリクエストを受けていました。リクエストに応じた二席を終えた留舞丹さんがお礼の言葉を述べると会場からは大きな拍手が。会は大盛況のうちに幕を閉じました。

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