活動報告

山北町社会福祉協議会【出張落語会】

■日時:2018/11/9 (金) 13:30~15:00

■会場:山北町社会福祉協議会

■参加者:60名

■演者:
・頭下位亭 晴鈴 
「堀之内」
粗忽者の亭主・熊五郎はいつもそそっかしく、不注意ばかり。そんな亭主のそそっかしさが直るように女房に信心に行くよう勧められ、堀の内のお寺へ行くことにするが、その道中・・・。

・駿河亭 悪團治
「池田の猪買い」
猪肉は持病に効くと聞いた男は、近所の知人・甚兵衛さんに相談する。そして、甚兵衛さんの友達の狩人を紹介してもらい、どうにか狩人に会うことができたが・・・。

・雛菊亭 桔梗
「お見立て」
吉原遊女の喜瀬川は杢兵衛大尽がしつこく会いに来ることに嫌気がさし、若い衆の喜助に病気と嘘を付き断るように頼む。しかし、杢兵衛は食い下がり見舞いに行くと言い出した。それを聞いた喜瀬川は喜助に死んだと嘘をつかせる。杢兵衛は嘆き悲しみ喜助にありもしない墓を案内させ・・・。

・駿河亭 悪團治
「蝦蟇の油」
軽快な口上で傷薬“蝦蟇の油”を売っていた男はその日に稼いだお金でお酒を飲み、べろべろに酔ってしまう。帰りがけにまた一稼ぎしようと昼間の通りへ出掛け“蝦蟇の油売り”を始めるが・・・。

・飯喰亭 梅がゆ
「棒鱈」
料理屋で熊五郎と寅吉が酒を飲んでいると隣の部屋から田舎侍が芸者を大勢呼んで楽しそうに騒いでいる。田舎侍が妙な唄を歌い出すと酒癖の悪い寅吉が部屋越しに悪態をつき出し・・・。

・頭下位亭 晴鈴
「鈴ヶ森」
ドジで間抜けな新米泥棒の喜六は、頭の勘兵衛に連れられ追剥に出掛けた。
頭が喜六に脅し方を教えていると、ちょうど大阪の商人が通りかかった。たどたどしく覚えたての口上で脅すが追剥に成功してしまう。これに味をしめた喜六は・・・。

■当日の様子:
秋も深まり夜寒が身に沁み始めた11月上旬、神奈川県山北町社会福祉協議会よりご依頼頂き来場者60名に向けて落語会を開催致しました。

最初に「堀之内」を披露した晴鈴さん。

粗忽者で何をするにも失敗ばかりしてしまう亭主の熊五郎とそれに呆れている妻と息子を上手に演じ分けました。熊五郎のあまりにおっちょこちょいな行動に会場は大爆笑でした。

次に登場した悪團治さんは「池田の猪飼い」を披露。2頭の猪に銃を向ける場面では、どちらの猪を仕留めるか決めかねている男と狩人との掛け合いで笑いを誘って来場者の心を掴んでいました。

そして、三番手は桔梗さん。枕で、在籍する大学と高座名に“花”の名前が偶然、入っているというエピソードで来場者との距離を縮めたところで「お見立て」を披露しました。女郎喜瀬川と若い衆の掛け合いの場面では、杢兵衛を心から毛嫌いする様子を表情と動作で表現し臨場感溢れる一席でした。

四番手は、悪團治さんが「蝦蟇の油」を披露。一稼ぎしたお金で大酒を飲み呂律が回らなくなった“蝦蟇の油売り”の口上を多彩な表情を交えて表現し会場からは拍手と笑いが沸き上がりました。

五番手は、梅がゆさんが「棒鱈」を披露。田舎侍とべろべろに酔った江戸っ子が喧嘩になる場面ではコミカルな掛け合いのある落語が演じられました。

トリを務めたのは、晴鈴さん。最初に賽銭泥棒の小噺を話したところで「鈴ヶ森」を披露。甚兵衛が新米泥棒の喜六に口移しで脅し文句を教える場面ではドジで間抜けな喜六に呆れている甚兵衛の会話で会場は大盛り上がり。大盛況の末、会は閉幕しました。

そして、終演後来場された方からは握手を求められたり、「面白かった」「上手だった」などと声をかけて頂き、来場した方々と親睦を深めることが出来ました。

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