活動報告

新座市立西堀小学校【食育・出前授業】

■日時:2017/11/22 3・4時間目授業(10時45分~12時20分)

■会場:新座市立西堀小学校 ランチルーム

■参加者:小学校4年生2クラス 約80名

■プログラム:
・落語ってなぁに?
・「姿を変える大豆」の話
・『みそ豆』を聴こう!
・『初天神』を聴こう!
・うどんの食文化について学ぼう!
・『時うどん』を聞こう!
・交流給食:うどん・大豆を味わう

■演者・演目:
田町家 真血多
・「みそ豆」
みそ豆の煮え具合を見てくるよう旦那に言われたさだ吉は、つまみ食いをしているところを叱られ、お使いを頼まれる。さだ吉が出かけた隙に、美味しそうなみそ豆を見た旦那は、こっそりと食べようと隠れ場所を探すが…。
・「初天神」
初天神にお参りに出かけた金坊親子。縁日の出店が並び、美味しそうなものが色々売られている。金坊は「あれ買って、これ買って」とうるさい。しょうがない、親父はアメを買ってやるが落とす。今度は団子が食べたいと泣きわめき、終いには凧揚げがしたいと言い出し…。

飯喰亭 おはぎ
「時うどん」
屋台のうどん屋で、良くしゃべる男がお世辞を言って勘定1文をごまかすところを目の前で見ていた、もう1人のぼーっとした男。「よし、自分もマネしてみよう」と、翌日早めにうどん屋に行くが…。

■当日の様子:
4年生の総合的な学習授業の一環として、伝統芸能「落語」の鑑賞と、落語を通じて「食べもの」への興味を深めてもらう食育授業を行いました。

食べものが登場する「みそ豆」、「初天神」、「時うどん」を披露し、初めて落語を聴くという児童がほとんどで、見慣れない大学生の着物姿に児童たちは興味津々の様子でした。落語を聴く前には、事務局スタッフより「大豆」と「うどん」に関する食育クイズを出題し、落語への関心を引き出します。児童たちは、積極的に挙手をして、答えてくれました。

出囃子が流れと、一気に教室は落語の世界へ。真血多くんは「みそ豆」「初天神」の2演目を披露。みそ豆は、味噌を作るための煮豆をつまみ食いする話で、熱々の豆を「ふぅふぅ、はふはふ」とつまみ食いする仕草には、思わずクスクスと笑いがこぼれます。「初天神」は、息子とお父つぁんのやり取り面白く、「あれ買って、これ買って」とねだる息子と、タジタジになるお父つぁんを熱演してくれました。最後の演目は、おはぎさんによる「時うどん」。うどん・だしをすする音や仕草は、まるで本物みたい!仕草だけで聞き手に“そこにはない、うどんを想像させてしまう”のが落語の醍醐味です。

授業の最後、児童たちにみそ豆とうどんを食べる仕草に挑戦してもらいました。学生落語家が先生役となって、まずは仕草のポイントを伝授します。高座での発表タイムも設け、我こそはと多くの児童が立候補し、会場は大盛り上がり!みんなが見守る中、代表者は堂々と練習の成果を発表してくれました。鑑賞から挑戦まで、落語を存分に楽しみ、日本文化への理解を深める授業となりました。

授業の後は、お待ちかねの給食の時間です。落語と連動させたスペシャルメニューとして、「みそ豆」と「うどん」が登場し、落語を味覚でも楽しんでいる様子でした。

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