■日時:2017/1/19(木)13:00~
■会場:我孫子市西部福祉センター 大集会室(千葉県我孫子市)
■参加者:地域の高齢者 約40名
■演者:
・日常 茶飯治
「茶の湯」
ご隠居は退屈しのぎに小僧と「茶の湯」を始めたが、お茶も菓子もデタラメに作り、食べられたものではない。それでもこれが風流だと2人で楽しんでいたが、お腹の調子をおかしくしてしまったので、近所の人を茶の湯に招待することに…。
・味覚亭 威麗斬
「干物屋」
吉原遊びを禁止された若旦那は、仕事もせずに二階に籠ってばかりいる。見かねた大旦那が風呂へ行けと短い外出を許したが、吉原に行きたくてしょうがない。自分の声マネが上手い善公に、大旦那を騙して二階に籠ってもらったが…。
■当日の様子:
新年最初の落語会は、寒さに負けない、観客の皆さまの温かさに触れた会となりました。会場に到着すると、エントランス前にはオリジナルの告知ポスターが。開演前から学生落語家を見かけると気さくに話し掛けてくださったり、そのまま他の方にも落語会の勧誘をしてくださったりと温かいお心遣いを受けました。
演目はどちらも日本人に昔から親しまれている食べ物が出てくるお話です。1番手、茶飯治さんの「茶の湯」では「お茶」と「和菓子」が登場します。しかし、その「お茶」は青のりと石鹸を合わせて泡立たせたもの、「茶菓子」は墨がたっぷり、灯油が塗られた羊羹で、招待された客人はあまりのまずさに飲めない&呑み込めないの大騒動。お客さんは聞いただけでも食べる気がしないラインナップと、茶飯治ちゃんの食べるしぐさと苦しむ姿に、自分も茶菓子を食べたかのような「苦い」表情になっていました。
威麗斬君の「干物屋」では演目通り「干物」が出てきます。得意の声マネでまんまと大旦那を騙し、二階に上がったものの、若旦那が接客したお客さんから貰った干物の種類を聞かれ、苦肉の策に出たのが「マンボウ」「クジラ」と聞いたことのない干物ばかり。想像できない頓珍漢な回答にお客さんも思わず笑ってしまったようでした。