INTERVIEWインタビュー&部室訪問

卒業生インタビュー

第十回 日本大学芸術学部落語研究会OG 原明日香さん

 2014年に発足し、「和食“鍋焼うどん”」×「伝統芸能“落語”」の魅力を多くの方々に伝達していくことを目指した文化啓発活動である『キンレイ心染プロジェクト』の卒業生インタビューページです。

 第十回は日本大学芸術学部落語研究会より心染プロジェクトに参加した、原明日香(はら あすか)さんにキンレイ心染プロジェクトや落語研究会での思い出、現在の活動について語って頂きました。インタビュアーはキンレイ心染プロジェクト卒業後、プロの漫才コンビ「まんじゅう大帝国」として芸能事務所(株式会社タイタン)に所属し活躍している田中永真さん・竹内一希さんです。

原明日香さん
原明日香さん
 

田中 第十回インタビューも前回に引き続き、対面での収録は避け、リモートでの実施になります。

竹内 今回のお相手は、僕と同じく日本大学芸術学部落語研究会(以下:日芸落研)に所属していた志家 ばーにぃ(しか ばーにぃ)こと原明日香(以下:原ちゃん)さんです。こういう形で再開できるのは嬉しいですね。

※竹内一希さんは2017年3月に日本大学芸術学部を卒業

竹内一希さん
竹内一希さん

田中 僕と学年は被ってたのかな?

 田中さんが4年生の時に私は1年生でした。

田中 あ、そうなんだ。じゃあ、竹内が大学生の時に原ちゃんも心染プロジェクトに参加したのかな?

 竹内さんにオリエンテーションに連れて行ってもらいました。

原明日香さん
原明日香さん

竹内 キンレイさんの東京本部が池袋だった時?

 そうですそうです。説明を受けて、「お水がいらない 鍋焼うどん」を試食させてもらって、商品の詰め合わせをお土産でいただいたんですけど、一緒に参加した私の同期と先輩が「全部、鍋焼うどんが良い!」って言って私の鍋焼うどんを勝手にトレードしたんですよ!気が付いたら商品詰め合わせが「お水がいらない ラーメン横綱」4食セットになっていました。

田中 色んな商品があるから詰め合わせなのに(笑)。

 家で「鍋焼うどん」も食べたかったんですけど…。

竹内 キンレイさんとしても色んな商品食べてもらいたかったはずなんけどなあ(笑)。このインタビュー出演を機に「鍋焼うどん」をもらえないか直談判だ!

 はい!でも、そのおかげで、「ラーメン横綱」の美味しさに目覚めました。

田中 結局、どの商品も美味しいからなあ…。そうすると、心染プロジェクトに参加したのは2年生?

 はい。

竹内 原ちゃんの学年は、女の子3人だったんだけど、みんな辞めて1人になっちゃってね。

田中 そうなの!?

原明日香さん
原明日香さん
 

 はい。最初は女子3人でアイドルユニット的な設定で高座名を考えてもらったんですけど、結局私1人になってしまって…。

竹内 原ちゃんの高座名が「志家 ばーにぃ」、他の2人が「すーじぃ」、「どーら」って名前で3人でコントとかさせてたんだけど…。あれ、3人でオリエンテーションにいなかったっけ?

 「どーら」はいましたね。彼女が私の「鍋焼うどん」を奪ったので。

田中 どーら、悪い奴だな(笑)。

竹内 卒業まで約2年間プロジェクトに参加していたわけだけど、印象に残っている出来事とかある?

 東京家政大学附属女子中学校・高等学校での「出前授業」に参加させてもらったんですけど、食育専門誌や食品専門メディアの方が取材していて。

原明日香さん
2018 年7 月26 日「出前授業」東京家政大学附属女子中学校・高等学校にて
『目黒のさんま』を演じる原明日香さん
 

竹内 桔梗ちゃんと一緒に出演した「出前授業」だよね。会場の規模も大きくて緊張したんじゃない?

 そうですね。ただ、丁寧にやれば学生の落語も聴いてもらえるんだって、自信が付きました。

田中永真さん
田中永真さん

田中 学生の時に取材されるって珍しい経験だよね。

 ラッキーな会に参加させてもらいました。

田中 演目は何をやったの?

 『目黒のさんま』をやりました。

田中 『目黒のさんま』はお殿様の食生活を描いているから、食育を学ぶ「出前授業」にはマッチしているね。

竹内 他に参加した活動は?

 2018年2月に参加した「心染寄席」は“企業のイベント”って感じで社会勉強になりました。「だしがしみるわぁ~ 鍋焼うどん」を試食提供して、寄席形式で1日中落語を届けた企画です。

田中 緊張しなかった?商品の試食提供って落語の披露とは違う対人コミュニケーションが必要じゃない。接客的な。

 日芸落研では自分たちの公演があるとお客さんを呼び込む義務を課せられるので、その経験がかなり役に立ちましたね。知らない人に「心染寄席にお越しください!」っていうのは苦じゃなかったです。

竹内 日芸落研での、あの経験が活きたんだね。「心染寄席」での高座はどうだった?

原明日香さん
原明日香さん
 

 「心染寄席」の1週間後に学生落語の大会が控えていて、大会の最終調整の場として活用できたので、色んな人の落語を観ることができてかなり勉強になりました。

田中 そういう機会を与えてくれるのも心染プロジェクトの特色だよね。色んな落研の人がいるっていう。

竹内 あれ?何年に卒業したんだけっけ?

 2019年度卒業です。社会人2年目です。

田中 じゃあ、桔梗ちゃんと同期だね。どうですか?社会人として生活してみて。

 就職した会社は社会人としての心得を徹底して教えてくれたので、ありがたかったです。日芸って一般に溶け込めない人が集まる傾向があるので。社会常識を一から教えてもらって…。

田中 そうなんだ。確かに日芸って変な人が多い印象があるもんね。

 入社して最初は挨拶やマナーとかから色々教わっていって。「あ、やばい。社会を舐めてた」ってことばかりですね。

竹内 大学4年間で身に付けたと思っていた礼儀とか社会通念が通じなかったか(笑)。すごい壁に当たったんだなぁ。でも、ちゃんと教えてくれる会社で良かったね。

田中 ちなみにお仕事はどういう内容なの?

 スーパー(小売店)の店舗運営をしていますね。

田中 あ、そうなんだ。責任ある仕事だね。

竹内一希さん
竹内一希さん
 

竹内 社会人として生活していく中で落研とか心染プロジェクトでの活動が活きたことってある?

 落語をする時って、聴いてもらうために全く知らない人の心を掴まないといけないじゃないですか?なので4年間落研に居たことで、人とのコミュニケーションが円滑になりましたかね。ただ、元来緊張しいなので…。

田中 そうか。緊張っていうのは中々克服できないからなあ。逆に緊張感ない人はずっとないし(笑)。どっちが良いかわからない。

竹内 どう向き合うかだよね。ただ、落研に入ってなかったら、自分が緊張するタイプだって知ることもなかったわけだから。

 はい、落語をやっている時は「あれ?なんでこんなに向いてないことやってるんだろう?」って思っていました(笑)。

田中 いやいや。1人でよくやり切ったよ!向いてないって気付いたら辞めるもん。続けるタイプって珍しいよ。

 
原明日香さん
原明日香さん
 

 あとは、人に何かを伝えるっていうのは、練習とか努力すれば大抵なんとかなるってことですかね。

田中 おお、すごい!

竹内 頑張った人しか言えないセリフだね。

 先輩たちから「面白くなれ!面白くなれ!」ってずっと言われてきたので。なんとかしなきゃって、ずっともがいていました。

竹内 すげー嫌なやつらだね!

田中 竹内も含まれてるぞ!ただ、原ちゃんみたいに地道に苦手に立ち向かって、改善した人が実力を付けていくんだね。

 ガッツで乗り切れます!

田中永真さん
田中永真さん
 

田中 意外と骨太(笑)。

竹内 一見、小柄で大人しそうなんだけど、根性とガッツがあります!

 “根性論”大好きでしたね。

竹内 逞しくなったなあ(笑)。今後、キンレイ心染プロジェクトに参加する後輩たちに伝えることがあればお願いします。

 「出張落語会」とか「出前授業」に参加すると学生落語も注目してもらえるってことがわかるので、見聞を広げるっていう意味でも参加して損はないってことですかね。

竹内 キンレイさんのPRってだけじゃなくて、学生落語の活動を応援してくれているからね。

 
原明日香さん
原明日香さん
 

 落語ができる学生ってだけで、認めてくれたことには驚きと感謝の念がありますね。プロジェクトの活動はもっと色んな人に知って欲しいです。学生時代に企業とコラボできる機会ってそんなにある話ではないので、とりあえず参加すると良いですね。キンレイさん商品もたくさんもいただけますし。

竹内 美味しいものにはみんな弱いからなあ。

田中 大学生は常にお腹空かせているからね。

竹内 原ちゃんのお店ではキンレイ商品は取り扱ってるの?

 扱っています!「お水がいらない」シリーズ商品は簡単に調理ができて、便利なので良く売れていますよ。特に「横浜家系ラーメン」は色んな店舗で取り扱っている印象ですかね。冷凍食品そのものが注目されているっていうのもありますね。

竹内 家で過ごす時間が増えたから、需要は一時的に増えたかもね。

 キンレイさんの商品と心染プロジェクトの活動が一緒に注目されると嬉しいですね。

 

原明日香さん
原明日香さん

【原明日香さん プロフィール】

2019年 日本大学芸術学部文芸学科卒業後、小売店業界にて活躍中。

【インタビュアー:まんじゅう大帝国 略歴】

株式会社タイタン所属の漫才コンビ。2016年6月コンビ結成。2017年4月デビュー。大学時代は互いに落語研究会に所属し、学生落語の全国大会で優秀な成績を残す。2017年4月に株式会社タイタンに所属しデビュー。フジテレビ系『ENGEIグランドスラムLIVE』『ネタパレ』などに出演し注目を集める。

【その他、受賞歴等】

  • 国立演芸場 令和元年度「花形演芸大賞」 銀賞受賞
  • フジテレビ「ENGEIグランドスラム」「ネタパレ」
  • WEB CM パイロットコーポレーション フリクション「ネタ帳」
  • MV ゼスプリゴールドキウイ「アゲリシャス」
  • TBSラジオ「マイナビラフターナイト」月間チャンピオン(2017年6月/2018年11月)
  • 第3回未完成映画予告編大賞「MI-CAN男優賞」(竹内一希)
  • 2020年1月29日より、初のDVD「詰め合わせ」発売。
  • 2020年10月7日より、第一回単独公演DVD 「私の番です。たしかにね。」発売。
  • 竹内一希さん主演映画『実りゆく』が2020年10月9日(金)に新宿武蔵野館ほか全国の上映館で公開。「第63回ブルーリボン賞」作品賞にノミネート。2021年4月28日よりDVDが発売。
  • 初の単行本『笑いの学校』が2020年12月19日(土)に河出書房新社より発売。
  • 2021年10月9日放送の『オールナイトニッポン0(ZERO) ~決戦!お笑い有楽城~』にて優勝。
  • 『まんじゅう大帝国のオールナイトニッポンPODCAST』が配信中。

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