活動報告

埼玉県志木市立志木小学校【食育・出前授業】

■日時:2016/12/16(金)10:50~

■会場:埼玉県志木市立志木小学校 多目的ホール(埼玉県志木市)

■参加者:志木小学校6年生  3クラス 約90名

■プログラム:
落語ってなぁに?
『みそ豆』を聞こう!
うどんの食文化について学ぼう!
『時うどん』を聞こう!
「落語」に挑戦しよう!(うどんを食べるしぐさ・『みそ豆』)
高座で演じてみよう!
~交流給食~しっぽくうどん・みそ豆

■演者:
・緑月亭 桔梗
「みそ豆」
みそ豆の煮え具合を見てくるよう旦那に言われたさだ吉は、つまみ食いをしているところを叱られ、お使いを頼まれる。さだ吉が出かけた隙に、美味しそうなみそ豆を見た旦那は、こっそりと食べようと隠れ場所を探すが…。

・橘亭 カレーぱん
「時うどん」
知恵の働く兄貴分と少し足りない弟分が、うどんを食べようとする。兄貴分はうどんを注文し、お世辞を言って勘定1文をごまかした。目の前でその様子を見た弟分は翌日、明るいうちから町に出て真似をするが…。

・田町家 麦丸

■当日の様子:
 埼玉県志木市立小学校での実施は2015年に続いて2回目。今年も6年生を対象に出前授業を行いました。

 落語を聞く前に、落語の基礎知識や出てくる食べ物の歴史について落語の先生が説明します。うどんは何でできている?というクイズから、江戸時代の頃はうどんが屋台で売られていたことなど、落語だけではなく和食の文化も学んでもらいました。

 学んだ後には、いよいよ学生が演じる落語を聞いてもらいます。緑月亭桔梗さんの「みそ豆」、橘亭カレーぱん君の「時うどん」と、それぞれに出てくる食べるしぐさの様子を、みんな正座をしながら真剣に聞いてくれました。

 落語が終わった後は、みんなにしぐさと演目「みそ豆」を覚えてもらいました。うどんを食べる時の「ズズッ」と音を立てるしぐさの練習では、最初は恥ずかしがって笑ってしまう子もいましたが、次第に音の出し方やうどんの掴み方など、みんな真剣に実践してくれました。

 「みそ豆」はクラスごとに学生落語家が先生となり、「みそ豆」の台本にそって、セリフとしぐさを練習します。あるクラスはお椀に豆をめいっぱいのせてみたり、またあるクラスは豆が熱すぎて何度も息を吹きかけたりと個性的な盛り方、食べ方が起こり、会場のあちらこちらから笑い声が聞こえてきました。

 最後は各クラスの代表が高座の上でうどんを食べるしぐさを発表してもらいました。代表者は練習で鍛えた想像力で、手に持ったアツアツの美味しそうなうどんを「ズズッ」と上手に音を立てながら演じてくれました。

落語会後の給食では、落語に連携した「しっぽくうどん」「みそ豆」がメニューで、学生落語家もみんなと一緒に給食を食べました。授業だけでなく、給食が生きた教材として活躍した、素晴らしい落語会となりました。

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