活動報告

さくらの郷 中野山王【出張落語会】

■日時:2016/10/13(木)13:15~

■会場:さくらの郷 中野山王(八王子市)

■対象:入居者・スタッフ 約30名

■演者
・志家 ばーにぃ
「目黒のさんま」
ある日、目黒へ鷹狩りに出かけたお殿様。お腹が空いたところ、民家からサンマの焼けるいい匂いが漂ってきます。お殿様は初めて食べるサンマを大層気に入り、来る日も来る日もその味が忘れられません…。

・飯喰亭 鯖寿司
「権助魚」
旦那の浮気を疑う女将さんは、奉公人の権助を買収し、旦那の行き先を報告するように命じます。そんな権助、まんまと旦那にも買収され、網打ちに行ったというアリバイ工作のために魚屋で川魚を買うように命じられるが…。

■当日の様子
1演目は、志家ばーにぃさんによる「目黒のさんま」。庶民の魚であるサンマなど食べた事がないお殿様。目黒の鷹狩りへ出かけた際に食べた、炭火で焼いて脂の乗った旬のサンマの美味しさに感激し、「サンマは目黒に限る」と思い込んでいるというオチです。お金持ち故に、世間知らずなお殿様の行動がおかしく描かれています。落語前は緊張気味だったばーにぃさんも、高座に上がれば別人の様。お殿様の風格を堂々と演じきり、観客を魅了しました。

2演目は飯喰亭鯖寿司くんによる「権助魚」という噺。旦那の浮気を怪しむ女将さんは奉公人の権助を買収し、旦那の行き先を報告させるよう命じます。それに気づいた旦那は、さらに権助を買収し、隅田川へ網打ちに行ったというアリバイ工作のため、お金を渡して魚屋で川魚を買って帰るよう命じます。しかし、川で揚がるはずのないニシンやスケソウダラ、おまけに加工品のめざしやカマボコまで買ってくる始末で、女将さんに嘘がばれてしまうというオチです。

水産経済新聞社の取材が入るということで、魚をテーマにした2席をお届けしました。魚を食べる家庭や、若者の魚離れが進んでいるという現代。落語という視点から、魚の食文化を楽しく知ってもらうことができた一日となりました。

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