活動報告

パレット柏 【出張落語会】

■日時:2022/8/7

■会場:パレット柏 市民交流センター&市民ギャラリー(千葉県柏市)

■参加者:地域の住民 約30名

■演者:

・やなぎ屋 つばき
「紙屑屋」
道楽のし過ぎで家を勘当されてしまった若旦那。紙屑屋に奉公に行き、紙屑をより分ける仕事をするが、様々なことが書いてある紙屑に目移りしてしまい……。

 ・寝坊し亭 朝昼食
「紙入れ」
出入り先の商家のおかみさんに惚れられている新吉。旦那が留守だから家に泊まりに来るように誘われる。断ろうと思うが、あることないこと言いふらすと脅された新吉は仕方がなく泊まることに。しかし夜になって突然旦那が帰宅。逃げるように家を飛び出すが、紙入れを忘れたことに気づく。翌朝、旦那の様子を探るために家に向かうのだが…

 ・燃やし亭 明太子
「たがや」
花火大会のために、人でごった返している両国橋。そこにお供を連れた侍が人をかき分けて通っていく、その前に、たがやが道具箱を持ったまま人に押し出される。さらには運の悪いことに持っていた箍がはじけて、侍の笠をはじき飛ばしてしまう。謝るたがやだが、侍は許さない。ついにはたがやも啖呵を切って開き直る。気圧されたお供達がたがやに襲い掛かるが、たがやが善戦し……。

・富士見亭 ぽ太
「締め込み」
一軒の家に忍びこんだ泥棒。荷物を風呂敷にまとめて逃げようとしたときに家の前に足音が近づいてきたため咄嗟に荷物を置いて、縁の下に隠れる。帰ってきた旦那は置いてあった風呂敷を見て、奥さんが男と駆け落ちをしようとしているに違いないと思い激怒、帰ってきた奥さんと大喧嘩を始めてしまう。この様子を見て、思わず泥棒は仲裁に入るのだが……

■当日の
パレット柏より依頼を受け、出張落語会を開催しました。
開口一番、つばきさんは「紙屑屋」を披露しました。どうしても自分の世界に入ってしまう若旦那を得意の歌とともに表現し、場を盛り上げました。

やなぎ家つばきさん

続いて登場した朝昼食さんは「紙入れ」を披露しました。新吉を誘う、おかみさんを艶やかに演じ、その後の旦那と新吉の掛け合いでは恐る恐る内情を探ろうとする新吉をコミカルに演じ、会場の笑いを誘いました。

寝坊し亭 朝昼食さん

3番手には明太子さんが登場し、「たがや」を演じました。熱い夏ならではの噺の中で、たがやと侍たちの戦いを臨場感たっぷりに演じて会場を噺に引き込み、最後のオチの爽快さを届け切りました。

燃やし亭 明太子 さん

トリを務めたのは、「締め込み」を演じた、ぽ太さん。お互いに勘違いをしたまま喧嘩をする夫婦という状況、そしてその喧嘩の原因を作った泥棒が出てきておかしな状況になっていく面白さを会場に届け、会は盛況のうちに幕を閉じました。

富士見亭 ぽ太さん

終演後、来場者の方々から「面白くて良かった」といった温かい言葉をいただくことができました。コロナ禍の中で大勢のお客様の前で落語を演じた学生には手ごたえを感じる一日となりました。

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