活動報告

西東京市立住吉小学校【食育・出前授業】

■開催日:2022/10/1

■会場:西東京市立住吉小学校

■参加者:3年生 約70名

■プログラム
開会あいさつ
落語の基礎講座
「姿を変える大豆」の食育授業
落語の鑑賞「みそ豆」
落語の鑑賞「船徳」
「うどんの食文化講座」
落語の鑑賞「時うどん」
「落語に挑戦しよう!」
閉会の挨拶
交流給食

■演者
・富士見亭 ぽ太
「みそ豆」
丁稚の定吉は旦那から台所で煮ている大豆の煮え加減をみてくるよう頼まれる。言われた通りみにいくも、見ただけじゃわからないとつまみ食い。それが旦那に見つかり大目玉を食らった挙句、お使いに出されてしまう。しかし、旦那も鍋の中の豆が気になりだし…。

・餡子門 無弦
「船徳」
道楽が過ぎて勘当され、船宿の二階で居候をしている若旦那・徳兵衛。暇を持て余した末に粋でいなせな姿にあこがれて、「船頭になりたい!」と言い出し、親方始め船宿の若い者の集まったところで「これからは『徳』と呼んどくれ」と宣言してしまう。ある暑い夏の日になじみ客がやってきてにわか船頭になった徳が船を出してしまい…。

■当日の様子
10月1日(土)に西東京市立住吉小学校にて3年生約70名を対象に食育出前授業を行いました。始めに事務局スタッフが“落語の基礎講座”として、落語を演じる時に必要な小道具(扇子や手ぬぐい)の説明、落語は着物を着て演じること、1人で複数の登場人物を演じ分けることなど落語の基本を解説し、落語への理解を深めました。
落語の基礎知識を学んだ後、食育授業「姿をかえる大豆」を行い、様々な調理法から色々な食べ物に変化する大豆について、クイズを交えながら講義を行いました。児童たちは積極的に挙手をし、豆乳や豆腐、味噌、醤油などができる過程を学び、大豆が日本人の食生活に欠かせない食材であることを学びました。

その後、法政大学4年生・富士見亭 ぽ太さんの『みそ豆』を鑑賞しました。鍋で煮ている熱々のみそ豆を定吉が小皿に山盛りに盛り付ける場面や、旦那に隠れて「ふーふー、あちち」と頬張る定吉を演じるぽ太さんに大きな笑いが起こりました。

続いて、日本大学芸術学部4年生・餡子門 無弦さんが『船徳』を披露。船を石垣に寄せてしまったり、船をひどく揺らして客を驚かしたりと憧れだけで船頭になってしまった若旦那をコミカルに演じ、会場を大いに盛り上げました。

3時間目には、事務局スタッフ(管理栄養士)が「うどんの食文化講座」としてうどんの歴史、素材、江戸時代の屋台文化など、クイズを交えながらの講義をしました。江戸時代の街並みや屋台文化について興味を示す児童も多く、楽しみながらうどんや江戸時代の食文化に触れることができました。授業後には『時うどん』を鑑賞。だしやうどんをすする場面では食欲が掻き立てられている様子でした。

授業の最後にはぽ太さん、無弦さんが各クラスで落語の仕草をレクチャーしました。1人で登場人物を演じ分ける「上下」のテクニックや2時間目で鑑賞した『みそ豆』の描写、歩いたり、戸を開けたりする仕草を実践しながら、落語への理解を深めました。練習した成果を各クラスの代表者が高座に上がり、食べる仕草や「みそ豆」を披露しました。勢いよくうどんをすすったり、『みそ豆』の1シーンを実践したりと、クラスメイトの姿に児童たちも先生も大盛り上がりの末、授業は幕を閉じました。

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