活動報告

相武台公民館 【出張落語会】

■日時:2022/11/25(金)13:30~15:00
■会場:相武台公民館(神奈川県相模原市)

■参加者:地域の住民  約30名

■演者:

・潮家 竜吉
「権助魚」
ある商家のおかみさん、近頃、旦那の様子がおかしいというので、下男の権助を座敷に招き入れ話を聞こうとする。「お前に訊きたいことがあるんだよ」と権助に一円という小遣いをやり、旦那の供をして愛人の居所を突き止めろという。ちょうど旦那が出かけるというのでついていくも「2円やるからこれで魚を買って、女房にこう説明しろ。」と言われ……。

 ・富士見亭 木頃
「真田小僧」
たまの休みでのんびりしたい父親、小遣いをせびろうとつきまとう息子の金坊を、外に遊びに行かせようとする。金坊は「じゃあ、小遣いをくれ」とねだるも、父親は承知しない。金坊は「……いいよ。“おとっつぁんの留守によそのおじさんが、おっかさんのところに来たことをおとっつぁんに言いつけちゃうから”といえば、おっかさんが小遣いをくれるんだ」と呟く。聞き捨てならない父親は1銭を出して、詳しく聞き出そうとするも、満足できない金坊は肝心なところで話しを切って…。

 ・頭下位亭 一一一一
「桃太郎」
夜更かししている金坊を寝かしつけようと「桃太郎」を読んでやろうとするも、「昔々……」と言えば「何年?」、「あるところに」と言えば「どこ?」、「おじいさんとおばあさんが」と言えば「名前は?」といちいち聞くので、話がまったく進まない。あげく金坊が父に桃太郎を語って聞かせるようになり…。

・紫紺亭 六輔
「宮戸川」
日本橋小網町の質屋、茜屋半右衛門のせがれ・半七は堅物なのはいいが、碁将棋に凝って、家業をほったらかして碁会所に入りびたり。とうとう家を閉め出され、勘当されてしまう。隣家の半七の幼馴染で船宿の娘・お花もカルタ遊びで遅くなり、締め出しをされてしまい、困っているところに半七と出会う。話をするうち、半七が「今夜は霊岸島のおじさんの家に泊めてもらう」と言うと、行き場のないお花は「連れてってほしい」と頼む。半七は断るも結局ついてきてしまい…。

■当日の様子

相武台公民館より依頼を受け、出張落語会を開催しました。開口一番、竜吉さんが「権助魚」を披露しました。愛人に会いに行きたい旦那と激しく嫉妬するお内儀さんの板挟みなる権助をコミカルに演じました。「得意先の両国橋でばったりと出会って柳橋で食事をし、天気が良いので隅田川で網打ち(投網)をしてから湯河原へ行った。帰りは明日になると伝えなさい」と旦那に言われ魚を買って帰るも、場違いな魚を以て、お内儀さんにする場面に会場が沸きました。

潮家 竜吉さん

続いて登場した木頃さんは「真田小僧」を披露しました。父から小遣いをもらおうと言葉巧みにかすめ取っていく金坊と親子の掛け合いをコミカルに演じました。

富士見亭 木頃さん

3番手には一一一一さんが登場し「桃太郎」を演じました。寝かしつける為に父親が話して聞かせる「桃太」に茶々をしながら、挙句、自ら語り出す金坊を時事ネタも交え演じ笑いを誘いました。

頭下位亭 一一一一さん

トリを務めたのは、「宮戸川」を披露した六輔さん。幼馴染の半七とお花をドラマチックに半七の叔父夫婦をユーモラスに演じ会は盛況の末、幕を閉じました。終演後、「若いパワーをもらえた」など温かいお言葉をいただき、出演した4名も手ごたえを感じた出張落語会となりました。

紫紺亭 六輔さん
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