活動報告

パナソニックエイジフリーケアセンター荻窪【出張落語会】

主催者:パナソニックエイジフリーケアセンター荻窪

■日時:2019/9/22(日)14:30~15:30

■会場:パナソニックエイジフリーケアセンター荻窪

■参加者:高齢者 約30名

■演者:
・富士見亭 雑煮
「雛鍔」
植木食品の熊さんが大名屋敷の庭で仕事をしていると、庭で遊んでいた8歳になる若様が一文銭を拾い、何だろうと考えた末に「これはお雛様の刀の鍔であろう」と言った。それを聞いた熊さんはすっかり感心し、家に帰り自分の息子に大名屋敷での話を聞かせるも…。

・夢天家 場和成
「棒鱈」
ある料理屋で熊五郎と寅吉が飲んでいると、隣の部屋に田舎侍が来て、大勢の芸者を呼び騒いでいる。そのうちに妙な歌まで田舎侍が歌い出すと熊五郎が面白がって壁越しにからかい出した。田舎侍も酔っぱらているので喧嘩になり…。

・二松亭 桜二郎
「がまの油」
傷薬のガマの油を売っている商人「お立会い、御用とお急ぎのない方は寄って見ておいで…」と刀で自分の腕を切って、そこへガマの油をつけてぴたりと血を止めて見せたので飛ぶように売れた。売り上げの一部で一杯飲んで酔っ払ってしまったが、もう一儲けしようと売り始めるが…。

・奏家 風車
「つる」
 隠居のところへ八五郎がやってきて、鶴の絵の説明を聞く。隠居は得意になって「昔は首長鳥とよばれていてな」としゃべりだすが、鶴の名前の由来を聞かれ困ってしまう。「首長鳥のオスがツーと飛んできて後からメスがルーと飛んできたからツルとなった」ごまかす。八五郎は早速これをほかの人のところへ行き説明するが…。

■当日の様子
パナソニックエイジフリーケア荻窪より依頼を受け、出張落語会を開催しました。

開口一番、雑煮さんが「雛鍔」を披露。大名屋敷に住むお金の存在を知らない若様の上品さとお金の存在を知る生意気な息子とのコントラストを面白く、かわいげに演出。父と息子のドタバタな掛け合いに会場はどっと沸きました。

続いて登場した場和成さんは「棒鱈」を演じました。酔っぱらった寅吉が隣の田舎侍をからかうシーンや二人が喧嘩を始めるシーンでは、楽しげ且つ、迫真に迫った演技で「棒鱈」を演じ切りました。

そして、三番手は「がまの油」を披露した桜二郎さん。がまの油売りの口上(長セリフ)をリズムよく時には笑いを誘いながら語り、会場から万雷の拍手を頂きました。

トリを飾ったのは紅一点の風車さん。隠居から聞いた鶴の名前の由来を友達に話すも、上手くいかない「つる」を披露。来場者も話の中に入りこんでいる様子で、高座と会場が一体となった一席でした。終演後、「若いパワーをもらえた」や「学生とは思えない落語だった」など温かいお言葉をいただき、出演した4名も手ごたえを感じた出張落語会となりました。

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