活動報告

634キッズ応援隊ぴょこたん【出張落語会】

■日時:2019/3/11(月)15:00~16:00

■会場:キッズ・プラザ武蔵台 (東京都中野区)

■参加者:小学生  約100名

■演者:
・奏家 風車
「時うどん」
知恵の働く兄貴分と少し足りない弟分がうどん屋に立ち寄るも二人合わせて15文しかない。うどんは一杯16文。兄貴分は上手いこと勘定をごまかし、15文で支払いを済ませてしまう。それを見た弟分は自分もやってみようと翌日出かけていていくが…。

・ふられ亭 扇痴
「金明竹」
骨董屋を商っている叔父の店で店番をしている甥っ子。雨に降られて、「軒を貸してくれ」と訪ねてきた男に「軒を取られては店がつぶれる」と新品の傘を貸し与えてしまう。その後、上方の商人がやってきて、独特な言い回しを交えた上方言葉でまくしたて始め…。

・糖蜜庵 ういろ
「たけのこ」
 武家屋敷で、隣家のたけのこが庭に生えていたので、家来の河内が切り取って、主人の食膳に出そうと支度をしていると、主人が隣家に挨拶をして来いと言う。「御当家のタケノコが私の屋敷へ泥ずねを出したので、手討ちにしました。」と主人に教えられたとおりに伝えに行くと…。

・二松亭 次朝
「松竹梅」
長屋に住む松五郎、竹蔵、梅吉。三人揃うと「松竹梅」となりおめでたいと、出入りの店の婚礼に招かれる。ただ、挨拶をするだけは心もとないと近所のご隠居から余興を勧められ知恵を授かり婚礼に向かうも…。


■当日の様子
心地よい春風が吹く陽気となった頃、5度目となる開催で恒例行事になりつつあるキッズ・プラザ武蔵台での「出張落語会」。開演前、昨年の実施に続いての参加となる子供たちもおり、まだかまだかと待ちわびる様子でした。

席目は、中央大学・ふられ亭扇痴さんが「金明竹」を披露。叔父の骨董屋の店番をしている甥っ子に叔父への言付けをお願いしたい上方の商人。上方言葉を全く理解できない甥っ子と商人のコミカルなやり取りに、会場は大笑いでした。

一席目は、中央大学・ふられ亭扇痴さんが「金明竹」を披露。叔父の骨董屋の店番をしている甥っ子に叔父への言付けをお願いしたい上方の商人。上方言葉を全く理解できない甥っ子と商人のコミカルなやり取りに、会場は大笑いでした。

二席目は、桜美林大学・奏家風車さんによる「時うどん」。うどん屋をあっさり騙し、16文のうどんを15文にしてしまう兄貴分を真似しようとして見事に失敗する弟分を演じました。見せ場のうどんをすする仕草やだしをすする仕草を真似する児童もおり、落語へ興味を示していました。

続いて高座に上がったのは「たけのこ」を演じた日本大学・糖蜜庵ういろさん。お隣同士で繰り広げられる、タケノコを巡った争いを熱演しました。作中で話される侍言葉には現代では使われていない言い回しがあったものの、落語の幅広さを伝えられた一席でした。

トリを飾ったのは二松学舎大学・二松亭次朝さん。ご隠居からお祝いの余興を授けられた松五郎、竹蔵、梅吉が出入りのお店の婚礼にお祝いに行くも、失敗を重ね座はめちゃくちゃに。そんな三人を面白おかしく、上手に演じ分け、会は大盛況の末、幕を閉じました。終演後、再び登場した4人の出演者は子供たちから盛大な拍手が送られました。

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