活動報告

我孫子市社会福祉協議会(西部福祉センター)【出張落語会】

■日時:2019/2/ 28日(木)13:00~14:00

■会場:西部福祉センター(千葉県我孫子市 )

■対象:地域の高齢者 約50名

■演者:
・富士見亭 雑煮
「元犬」
近所のご隠居から「白い犬は人間に近く、信心すれば来世は人間になれる」と言われた野良犬のシロ。蔵前八幡に行き「できれば今すぐ人間になりたい」と願をかけると、毛が抜け落ち人間に。たまたま、通りかかったご隠居に事情を説明し、「四郎」という名前をもらい、仕事の世話をしてもらうも、つい犬の習性が出て失敗ばかりし…。

・二松亭 桜二郎
「茶の湯」
息子に身代を譲ったご隠居が、丁稚の定吉と茶の湯を開くことに。ところが茶の湯の淹れ方も作法も知らない上、ケチなご隠居は青きな粉でお湯に色を付け、台用洗剤の「椋の皮」で泡をでっちあげる有様。定吉にそれを飲ませようとするも、素直に飲もうとするはずもなく…。

・奏家 風車
「お見立て」
吉原の花魁・喜瀬川に骨抜きの杢兵衛大尽。当の喜瀬川はこの杢兵衛大尽が嫌いでたまらない。ところが杢兵衛は喜瀬川が仮病を使っても「見舞いに行くべ」と返す察しの悪さ。ついには「喜瀬川は死んだ」とでまかせを告げられても涙ながらに「墓参りに行くべ」と言ってきかない。喜瀬川も困り果てた若い衆にありもしない墓に行って来いと言う始末で…。

■当日の様子
梅の花のつぼみも膨らんできた時期を迎えた頃、千葉県我孫子市の西部福祉センターにて出張落語会を開催しました。

最初に「元犬」を披露した雑煮さん。枕で小噺を披露し、会場を和ませたところで、「元犬」へ。人間になったシロの喜怒哀楽をコミカルに演出し、会場は大いに盛り上げ次の出演者へと続けました。

そして、桜二郎さんが「茶の湯」を披露。茶の湯の心得が全くないご隠居と丁稚の定吉の微笑ましいやり取りは会場を緩やかに笑いへと誘います。終盤のハチャメチャな方法で淹れた茶の湯を二人で飲む場面では表情と身体を存分に使い熱演。たくさんの拍手を頂く高座を務めました。

トリを務めたのは風車さん。全く反りの合わない、花魁・喜瀬川と喜瀬川に惚れ込んでいる杢兵衛大尽。若い衆を介した二人の面白可笑しいやり取りを演出。トリを務めるに相応しい巧みな落語を来場者に届け、会は大盛況のうちに幕を閉じました。

今回で4回目となる同会場での「出張落語会」を楽しみにしていた来場者もおり、「我孫子は都心からは遠いけど、また、ぜひ来てください」「若い学生の落語で元気をもらえた。」など学生たちの励みとなる言葉も多く頂きました。

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