活動報告

埼玉県志木市立志木小学校【食育・出前授業】

■日時:2018/12/12

■会場:埼玉県志木市立志木小学校 (埼玉県志木市)

■参加者:6年生 約105名

■プログラム
開会あいさつ
プロジェクト説明
落語の基礎講座
落語の鑑賞「みそ豆」
食文化講座「うどんの食文化講座①」
落語の鑑賞「時うどん」
食文化講座「うどんの食文化講座②」
実践「落語に挑戦しよう!~食べるしぐさ~」
  「落語に挑戦しよう!~みそ豆~」
  「練習してみよう」
  「披露」
閉会の挨拶
交流給食

■演者
・努三亭 勝虎
「みそ豆」
旦那からみそ豆の煮え加減を見てくるように頼まれた定吉。あまりに美味しそうだったのでつまみ食い。つまみ食いしているところを旦那に見つかり、定吉はお使いに出されてしまう。その間に旦那も味見をするが…。

・平成 浪漫
「時うどん」
寒い冬の夜、うどんを食べようと通りすがりのうどん屋を呼び止めた2人の男。うどんは1杯16文。2人合わせて15文しか持っていなかったが知恵の働く兄貴分は、うまいこと勘定を1文ごまかす。それを見ていた弟分は「自分もマネしてみよう」と翌日の夕方過ぎにうどん屋に行ってしまい…。

■当日の様子:

師走に入り寒さも一段と厳しくなってきた12月中旬。埼玉県志木市立志木小学校にて出前授業の依頼を受け6年生約105名を対象に管理栄養士による食文化講座と学生落語家による食べ物を題材にした落語が披露されました。同校での『出前授業』は今回で4回目の開催となります。

落語を聞く前に“落語の基礎知識”や“落語の聞き方”について事務局スタッフが説明。

その後、駒澤大学3年生努三亭勝虎さんが『みそ豆』を披露。『みそ豆』とは、味噌を作る過程でできる煮豆をつまみ食いする定吉と旦那のやり取りが可笑しい噺。旦那に煮豆の煮え加減を確認するように頼まれた定吉が熱々の煮豆を「ふうふう、はふはふ」とつまみ食いする演出に笑いが沸き上がりました。

“うどんの食文化講座”では2つ目の演目である『時うどん』に紐づけて事務局スタッフの管理栄養士がうどんの歴史、うどんの作り方、江戸時代の屋台文化など解説し、うどんの食文化について、クイズを交えながら講義し、児童に楽しく学んでもらいました。

そして、平成浪漫さんによる『時うどん』では臨場感あふれる2人の男の掛け合いから始まり、児童を一気に落語の世界へと引き込みました。『時うどん』は、兄貴分が一文ずつ勘定をする途中に、時刻を聞くことで16文の勘定を1文ごまかし、それを隣で見ていた弟分が翌日真似をするも、聞く時刻を間違えて4文の損をしてしまう噺。兄貴分が1文ごまかすトリックには児童も気づいた様子でクスクスと笑いが起きていました。出汁やうどんをすする場面では、実際に食べているよう、想像ができたそうで、真剣に落語に見入っている様子でした。

落語鑑賞後の“落語に挑戦しよう!”では、事務局スタッフより「みそ豆を食べる」「うどんをすする」などの落語に登場した食べる仕草が紹介され、児童も挑戦しました。

4時間目では学生落語家が講師となり『みそ豆』や食べ物を食べる仕草などを児童に伝授。落語特有の仕草や顔を左右に振り分け1人で2役演じ分ける「上下」などを体験しながら落語への理解を深めました。そして、教わった「みそ豆」の食べ方や「うどん」の食べ方などの落語の動き、仕草を各クラスの代表者がクラスメイトに披露しました。友達が高座に上がり落語を実演している姿に先生や生徒は満場の拍手を送っていました。

授業後、出演した学生落語家を交えた交流給食では、授業で観賞した「みそ豆」「時うどん」に登場した「うどん」と「みそ豆」がアレンジされたスペシャルメニューが献立に組まれました。学生落語家と一緒に給食を食べ、授業で勉強した落語の食べる仕草や『みそ豆』の上下の練習の成果を班の友達に披露する児童もいました。落語から食文化を学び、食文化から落語の奥行きを学んだ授業となりました。

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