活動報告

我孫子老人福祉センター つつじ荘【出張落語会】

■日時:2018/12/ 6日(木)13:00~14:00

■会場:我孫子老人福祉センター つつじ荘(千葉県我孫子市 )

■対象:地域の高齢者 約50名

■演者:
・夢天家 場和成
「茄子娘」
ある田舎のお寺に「大きくなったら、わしの“菜”にしてあげよう」と語りかけながら茄子を育てている和尚がいます。ある夜、「茄子の精です」という若い美女が寺へ現れる。事情を聞くと【わしの菜(さい)】を【妻】と勘違いし、現れたという。せっかくなので招き入れ、肩を揉んでもらっているうちに…。

・頭下位亭 七冬
「引っ越しの夢」
店には若い男が多いため、間違いが起きないよう美人の女中を雇わないよう言いつけられていた定吉。しかし、番頭に10銭で言いくるめられ、美人のお清を雇ってしまう。番頭さんや使用人たちはお清を口説こうとあの手この手、考えるが…。

・駿河亭 悪團治
「池田の猪買い」
持病に困っている男が、物知りの甚兵衛さんから「獲れたての猪肉が効く」と池田の山あいに住む猟師・六太夫を紹介された。男は早速訪ねて行き依頼すると、六太夫は首尾よく一頭の猪を仕留めるが、「これは本当に今仕留めた猪か?」と訝しがり、近くに寄り…。

・粋人亭 志ん喬
「くしゃみ講釈」
通りがかりの講釈師に恥をかかされ、仕返しにコショウの粉を客席から扇ぎあげて、講釈の邪魔をしてやろうと企て、早速コショウの粉を買いに行くも…。

■当日の様子
木枯らしの冷たさが身に染みる頃。千葉県我孫子市の老人福祉センター つつじ荘にて落語会を開催しました。

開口一番は「茄子娘」を披露した場和成さん。和尚さんの育てた茄子が美しい女性となり訪ねてくるという不思議な話を、心地よい口調で演じ、来場者の心を掴みました。

二番目に登場した七冬さんは「引っ越しの夢」を演じました。店に新しくやってきた美しい女中・お清を巡って、繰り広げられる店の男たちの小競り合いをテンポよく、面白可笑しく演じ、会場は大いに盛り上がりました。

次に高座へ上がったのは、悪團治さん。雪の降りしきる山を舞台にした「池田の猪買い」を臨場感たっぷりに演じました。クライマックスの2頭の猪を仕留めたものの、本当に仕留めたか確証を持てない猟師と早く猪肉を食べたい男との掛け合いに会場は拍手を送っていました。

トリを務めたのは「くしゃみ講釈」を演じた志ん喬さん。物覚えの悪い男が兄貴分にコショウの買い方を教えてもらい店まで行くが、一人でドタバタ劇を繰り広げる場面では、会場は大いに沸きました。また、講釈師がコショウの粉を高座に向けて扇がれる中、白熱の講談を語る場面は真に迫っていました。

終演後は演じた4人が再度舞台へ上がり挨拶をし、来場者の方々から満場の拍手を頂くことができ、会は幕を閉じました。

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