活動報告

我孫子都自治会【出張落語会】

■日時:2018/11/ 17日(土)13:30~14:30

■会場:我孫子北近隣センター並木本館(千葉県我孫子市 )

■対象:地域の住民 約100名

■演者:
・毬三亭 留舞丹
「権助魚」
 旦那が他の女を囲っていることに勘付いたお内儀さんは、田舎者の使用人・権助に50銭をやり、出かけた旦那の後を付けさせ事情を探ろうとする。敵もさることながら、権助の妙な態度をみて、あっさりと魂胆を見抜き、1円をやり妻へ嘘の説明をさせる知恵を吹き込むが…。

・ふられ亭 めん朝
「棒鱈」
 料亭で酒を熊五郎と寅吉が飲んでいると、隣の部屋で田舎侍が芸者を大勢呼んで楽しそうに騒いでいる。酒癖の悪い寅吉は、そんな田舎侍に壁越しからさんざん悪態をつき、ついに…。

・頭下位亭 文世
「片棒」
 ケチで評判の、ある商家の主人。年を取りそろそろ先が見えてきたので、三人の息子の内誰に身代を譲ろうか考えた末、金銭感覚を試そうと、自分の死後どういう葬儀を出すか質問をするも返ってくる答えは、自分の理想とはかけ離れたものでどうしようもない。しかし末っ子・梅三郎が質素な葬儀を出すと言い…。

・糖蜜庵 ういろ
「金明竹」
 骨董屋を商っているおじの店で松公が店番をしていると、上方の男が早口の関西弁で要件を言われるも、聞きなれない符丁や専門用語が飛び交い、てんで理解することが出来ない。何度も聞き返し、終いには奥にいたおばさんも聞くが理解できずに…。

■当日の様子

小春日和に喜びを感じる向寒の頃、千葉県我孫子市の都自治会にて落語会を開催しました。
最初に「権助魚」を披露した留舞丹さん。愛人に会いに行きたい旦那と激しく嫉妬するお内儀さんの板挟みなる権助をコミカルに演じました。得意先に両国橋でばったりと出会って柳橋で食事をし、天気が良いので隅田川で網打ちをしてから湯河原へ行った。お帰りは明日になると伝えなさいと旦那に言われるも、権助が矛盾した説明をお内儀さんにする場面では、会場は大いに沸きました。

次に登場しためん朝さんは「棒鱈」を演じました。酔っぱらいの熊五郎と寅吉との会話や寅吉が隣で飲んでいる田舎侍と喧嘩を始めるシーンでは、めん朝さんの名演技も相まって、会場の熱気も高まりました。コミカルな掛け合いと迫力のある演技で「棒鱈」を演じ切りました。

三番手は「片棒」を披露した文世さん。

ケチで有名な大旦那が望む自分の葬儀と長男、次男が構想する葬儀のコントラストで観客を大いに楽しませました。特に次男が考える葬儀について話す場面ではお囃子を身体全体で表現し、拍手をもらう場面も。

トリを務めたのは「金明竹」を演じたういろさん。上方の男が話す口上を滑らかな口調で話し、その口上に翻弄される松公とおばさんを見事に演じ切りました。上方と松公の全くかみ合わないやり取りに会場からは笑いが絶えない様子が伺えました。

終演後、来場して下さった方からは、「楽しかった」や「上手だった」、「また来て下さい」と声をかけて頂き、学生の若い力を存分に発揮できた会となりました。

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