■日時:2018/9/20(木)10:00~11:00
■会場:まちの保育園小竹向原
■参加者:児童約50名
■演者:
富士見亭 雑煮
「初天神」
父が天満宮の初天神へ参拝に出かけようとするところを生意気な息子・金坊に一緒に連れて行けとせがまれ、道中何もねだらないことを約束し、しぶしぶ一緒に出かけることに。しかし、天満宮へ向かう道中も着いてからも金坊に振り回され……。
飯喰亭 おはぎ
「堪忍袋」
毎日、近所に聞こえる大声でののしり合うほどの夫婦喧嘩ばかりしている熊五郎と女房。見かねた大家さんが二人にむしゃくしゃしたことや鬱憤を怒鳴りこめる“堪忍袋”を縫わせ、夫婦円満を図る。二人が堪忍袋に怒鳴り込んで袋の緒を締めると気分がすっきりし、次第に夫婦の仲は良くなっていったが、町内で堪忍袋のうわさが広がり……。
駿河亭 悪團治
「元犬」
八幡さまの境内に、純白の犬が迷い込んだ。境内を散歩していた老人が「白犬は人間に近いというから、おまえは人間に生まれ変われる」と言うので、犬はその気になって、八幡さまに願掛けをすると願いが通じ人間になった。老人と偶然再会し、家に連れていかれるが……。
■当日の様子:
秋の気配も次第に濃くなり始めた9月上旬、まちの保育園よりご依頼頂き、児童50名に向けて落語会を開催致しました。
最初に演じた雑煮さんは「初天神」を披露。ませた、生意気でませた息子・金坊に翻弄される父を演じました。金坊に上手くまるめ込まれ、団子や凧を金坊に買う場面では子どもたちも大盛り上がり。当日「初天神」を楽しみしていた児童もおり、会は快調に幕を開けました。
続いて登場したおはぎさんは、「堪忍袋」を演じました。熊五郎夫婦が喧嘩を始め、罵詈雑言の応酬をしているシーンでは、昔の難しい言葉も多いものの、子どもたちは真剣に聞き入っていました。
トリを務めたのは「元犬」を演じた悪團治さん。落語に入る前に、子どもたちに落語を観る時のポイントを説明。様々な食べ物を食べる仕草などを実演すると真似する子どもも。そして、「元犬」を始め、人間になれたが犬の習慣が抜けない様をコミカルに演じ、子どもたちも大盛り上がりでした。
終演後、一部の子どもたちがもっと話を聞いてみたいということで、実際に扇子と手ぬぐいを持って高座に上がってみたりと、より落語を身近に体験できる機会を設けることができました。