活動報告

634キッズ応援隊ぴょこたん【出張落語会】

■日時:2018/3/23(金)15:00~16:00

■会場:キッズ・プラザ武蔵台 (東京都中野区)

■参加者:小学生  約60名

■演者:
・和泉家 コショウ少将
「寿限無」
生まれた子供にめでたい名前をつけようと、和尚さんに相談しに行く。縁起の良い言葉を全部つなげて、とんでもなく長い名前になってしまい…。

・富士見亭 巷
「まんじゅう怖い」
暇を持て余した男どもが集まって、嫌いなもの、怖いものを言い合おうとなり、まんじゅうが怖いという男がいた。「あいつ気に食わないから、懲らしめてやろう」と、企みますが…。

・丸家 りーた
「勘定板」
「勘定」と言えば、江戸ではお会計のことを指すが、田舎の村ではトイレという意味であった。用を足すときに使う板のことを勘定板と呼んだ。そんな田舎から江戸へやって来た男たち。お会計とトイレを間違えられて一騒動…。

・奏家 風車
「堀之内」
おっちょこちょいで粗忽者な亭主。なんとか粗忽を治したい。信心している堀の内のお祖師さまに願掛けしようと出かけるも、行き先を忘れる、財布ごと賽銭箱へ入れてしまうなど、何かとやらかします…。

■当日の様子
4度目となる開催、恒例行事になりつつあるキンレイ心染出張落語会。「ぴょこたん亭」と掲げられた会場セット、お手製の寄席チケットを配るという依頼者様の粋な計らいもあって、開演前、子供たちはまだかまだかと待ちわびる様子でした。

一演目は、コショウ少将くんが「寿限無」を披露。寿限無、寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の…と、名前を呼ぶ度に、呪文のようなとんでもなく長い名前を言わなくてはならず、会場は大笑いでした。

二演目は、巷さんによる「まんじゅう怖い」。誰にだって一つや二つはある怖いもの。中に、まんじゅうが怖いと言う男がいた。「よーし、怖がらせてやろう」という話になり、栗まんじゅう、葛まんじゅう、葬式まんじゅう、ひよこ、月餅など、寝床にたくさんのまんじゅうを置くが…まんまと男の思う壺。口では「怖いよ~怖いよ~」と言いながら、まんじゅうを頬張る演技に笑いが沸き上がりました。「ひよこ」といえば銘菓で、大人は誰でも知っていますが、子どもたちは本物のひよこを想像したのでしょう。巷さんの、ひよこを頬張る仕草には、悲鳴があがりました(笑)。

三演目は、りーたさんによる「勘定板」。トイレを題材にした噺。勘定と言えば、江戸ではお会計のことを指しますが、ある田舎の村では、なんと!トイレのことを「勘定をする」と言いました。「勘定」をめぐって、江戸の番頭さんと、田舎から出てきた村人の会話のズレが、絶妙に面白い一席でした。

風車さんは「堀之内」という噺で、トリを飾ります。粗忽者の男が、そんな自分を治したいと堀之内へ願掛けに出かけます。これが、とんだ珍道中。行き先を忘れる、賽銭箱にお財布ごと入れてしまう、お弁当と間違えて枕を持って行ってしまうなどなど…あまりのおっちょこちょいな男の行動に、会場は大爆笑。大盛況の中、幕を閉じました。

終演後、口々に「楽しかった!」と感想を述べてくれる子もおり、演者の学生もほっこり嬉しくなる一日でした。

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