■日時:2018/3/14
■会場:エスポワール松戸(千葉県松戸市)
■参加者:入居者様・スタッフ 約90名
■演者、演目
・頭下位亭 黒塔
「長短」
気が長い長さんと、気が短い短七さん、性格が正反対の2人。長さんがタバコをすうのを見て、短七さんがじれったくなり「こう吸うんだ」と何服か吸って見せますが…。
・す亭 ごおるど
「やかん」
この世に知らないものはないと広言するご隠居。長屋の八五郎、よーし、どうにかしてご隠居をうならせてやりたいと物の命名の由来を質問するも、何かに理屈をつけてあれこれ教えてくれる。イワシ、ヒラメ、茶碗、ではやかん命名の由来とは…。
・平家 まつえい
「六尺棒」
毎日遊び惚けている道楽息子が夜遅くに帰宅する。戸は閉まっており、番頭や小僧を呼ぶが店にはおらず、中から口うるさい親父の声が。そんな息子は勘当しましたと言うので、息子はそれならば家に火をつけてやると言い出します…。
■当日の様子:
暖かい春の陽気を感じる日。エスポワール松戸にて落語会を開催しました。
1番手、黒塔さんの披露した「長短」は、気が長い長さんと、気が短い短七さん、性格が正反対の2人が登場します。長さんがゆったりとたばこを吸う仕草と、それにしびれを切らす短七さんの会話が面白い噺でした。
2番手のごおるど君は「やかん」を披露。この世に知らないものはないと広言するご隠居が、物の命名の由来をあれこれ教えてくれます。やかん命名の由来。矢が当たってカーン、矢カーン…「やかん」になったとは、会場からはお見事と歓声があがりました。
トリはまつえいさんが、道楽息子と親父が登場する「六尺棒」という噺を披露。遊び惚けて夜遅く帰って来た道楽息子を、親父は家に入れようとしません。それならば火をつけてやると言うので、慌てて息子を追いかけると、逃げる隙に道楽息子は店に入り、今度は親父が家から閉め出されてしまいました。さっき親父から散々小言された言葉をそっくりそのまま言い返し、仕返します。小生意気な道楽息子と、親父とのやりとりがなんとも可笑しく、会場からは笑いが湧き上がりました。
トリを飾った平家まつえいさんは、本日がキンレイ心染プロジェクトにおいても、大学生の落語生活においても最後の出番でした。お客様はそんなまつえいさんの晴れ舞台を暖かく、そして笑顔で見送ってくれました。