活動報告

ガーデンティアラ祭り(GT祭り)【出張落語会】

■日時:2017/10/14

■会場:ガーデンティアラ武蔵小杉(マンション)(神奈川県川崎市)

■参加者:マンション住民・キンレイン住民 約50名

■演者:
・奏家 風車
「初音の鼓」
骨董好きの殿様の所に胡散臭い男が「初音の鼓」という品物を売りに来た。この太鼓、本物なら狐の皮が張られているということで、鼓を「ポンッ」と1つ打つと、「コンッ」と鳴く。

・平家 まつえい
「平林」
商家の丁稚の定吉は、医師の「平林」邸にたずね、手紙を届けて返事をもらってくるように頼まれる。行き先を忘れないように「平林、平林」と繰り返しながら歩くが・・・。

・恋せ家 おと女
「河豚鍋」
客人をもてなそうと鍋を用意するも、河豚鍋だった。毒があるからと、男も客人も怖がってなかなか箸をつけようとしない。そこにやって来た物乞いの男に、先に食べさせて大丈夫だったら、美味しくいただこうと企むも・・・。

■当日の様子:

神奈川県川崎市にあるマンションで『ガーデンティアラ祭(GT祭)2017』が開催され、お祭りを盛り上げる特設ステージで《キンレイ心染プロジェクト》として、学生落語家によるフレッシュな落語を披露しました。お子様からお年寄り、近隣住民の方々など、総勢50名程の観客に江戸時代から脈々と伝わる古典落語の奥深さを楽しんでいただきました。当日は小雨が降るあいにくの天気で、室内のエントランスに高座をセット。ステージでは落語の他に、子どもたちによるミュージカルやフラダンス、和太鼓など3つのプログラムが披露され、大いに盛り上がりました。落語の出番は2番目。いったい何が始まるのだろうと観客が待ちわびる中、出囃子が流れ、いよいよ落語会の開演です。

 トップバッターは風車さんによる『初音の鼓』。骨董好きの殿様の所に胡散臭い男が「初音の鼓」という品物を売りに来る話。この太鼓、本物なら狐の皮が張られているということで、鼓を「ポンッ」と1つ打つと、「コンッ」と鳴く。鼓の可愛らしい音色が響き渡り、会場の空気は一気に和みます。2番手はまつえいさんが『平林』を披露。小僧が平林さん宅へ手紙を届けにお使いへ行く話だが、この小僧、字が読めない。途中、人に読み方を聞くと「ヒラリン」だの「イチ(一)、ハチ(八)、ジュウ(十)のモックモク(木木)」だの、奇想天外な読み方を教えられ、それをさらにまつえいさんがオリジナルソングで歌い上げ、会場から笑いが湧きます。トリは、恋せ家おと女くんによる『河豚鍋』。毒がある河豚鍋を2人の男がお互いに先に食べるようすすめ合い、躊躇しながらも結局はフウフウと、アツアツの河豚鍋を美味しそうに食べるシーンはおかしみがあり、見物でした。

 GT祭りで落語会を開催したのは初めての試みとのこと。お子様からご年配まで幅広い世代の方が楽しめる演目を揃えたことで、例年とは違ったお祭りを楽しんでいただくことができました。

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