活動報告

川辺小学校 学童保育【出張落語会】

■日時:2017/8/31

■会場:埼玉県春日部市立川辺小学校 学童保育(埼玉県春日部市)

■参加者:児童・スタッフ 約100名

■演者:
<1部屋目>
・田町家 真血多
「初天神」
初天神にお参りに出かけた金坊親子。縁日の出店が並び、美味しそうなものが色々売られている。金坊は「あれ買って、これ買って」とうるさい。しょうがない、親父はアメを買ってやるが落とす。今度は団子が食べたいと泣きわめき、終いには凧揚げがしたいと言い出し…。

・橘亭 カレーぱん
「たぬ賽」
バクチ打ちの男の元に、昼間、悪童にいじめられていたところを助けられた子だぬきが恩返しに来た。何にでも化けられるというので、男が子だぬきに化けてもらったのは…。

・霜月亭 雪走
「平林」
商家の丁稚の定吉は、医師の「平林」邸にたずね、手紙を届けて返事をもらってくるように頼まれる。行き先を忘れないように「平林、平林」と繰り返しながら歩くが…。

<2部屋目>
・二代目頭下位亭 黒塔
「たけのこ」
隣の屋敷から自分の敷地に生えてきたタケノコ。戦国の世ならば間者も同様とて、「お手打ちという事にして、食べてしまおう」と言う。準備がよい旦那は、鰹節を削って待っている。家来がお隣さんへ伝言に行くが、隣の旦那の方が一枚上手で…。

・起楽家 球理
「初天神」
初天神にお参りに出かけた金坊親子。縁日の出店が並び、美味しそうなものが色々売られている。金坊は「あれ買って、これ買って」とうるさい。しょうがない、親父はアメを買ってやるが落とす。今度は団子が食べたいと泣きわめき、終いには凧揚げがしたいと言い出し…。

・酒乱苦 雑派
「喧嘩長屋」
ある長屋で、夫婦原喧嘩が起こる。これがとてつもない喧嘩で、家主が仲裁に入るも収束するどころか、長屋中を巻き込んだ大喧嘩に発展し…。

■当日の様子:
夏休み最後のお楽しみイベント!川辺小学校の学童保育にて落語会を開催しました。2部屋に分かれての同時実施。演者3名ずつ計6名の学生落語家が、元気いっぱいな小学生を相手に落語を披露しました。

1部屋目、1演目は真血多くんの「初天神」。しつこくねだって買ってもらったみたらし団子のミツを舐める仕草に、大笑いでした。2演目はカレーぱんくんによる「たぬ賽」という噺。恩返しがしたいという狸をサイコロに変身させ、バクチで儲けようとする話でした。トリは雪走さんによる「平林」。平林さん宅へお使いを行くことになったが、定吉は字が読めないので歌にして覚えようとします。「平林」をヒラリンだの、イチモクジュウノモックモクだの、奇想天外な読み方にして、さらに、雪走さんがノリノリに歌い上げると、会場の盛り上がりは最高潮になりました。

2部屋目の1演目は、黒塔さんによる「たけのこ」という、武家が舞台の噺。聞き慣れない、武士の堅苦しい喋り口調が何とも面白く、子ども達は落語に興味津々でした。2演目は球理くんによる「初天神」。あれ買ってこれ買ってと言わない約束で連れてきた金坊だったが、結局あれ買ってこれ買ってとうるさい。生意気な金坊とタジタジのお父っちゃんのやりとりが面白く、子ども達は大笑い。トリの演目は「喧嘩長屋」。先に終わった部屋の子ども達も、雑派くんの落語を見に来て、教室はいっぱいです。手を頭に見立てて、その手を叩く。「いてぇ!」と言うことで、喧嘩をしている様子を表現します。夫婦の喧嘩が、長屋中の喧嘩へと発展し、さらには、会場の子どもたちにも喧嘩の仕草が伝染し、子どもたちも手を叩く真似をし始め…。会場中から「パン、パン!」と叩く音が響き渡り、大盛り上がりの中、落語会は幕を閉じました。

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